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ストレートじゃいられない
Icts01I Can't Think Straight (2007 UK) アイ・キャント・シンク・ストレイト オススメ度 ★★★☆ 3.5/5
全体で80分と短くて、エスニック風味の楽しいロマンティックコメディ。

写真を見てインド系"Lの世界"かと思っていたんですが、けっこう優雅でスイートな感じで、見終わって温かい気持ちになりました。

シャミム・サリフという女性作家が自分の本を初監督した作品。南アフリカとインド系のイギリス人で、脚本も共同で書いています。プロデューサーは監督のパートナーのHanan Kattanという女性です。

AfterEllen.comにもあるように、ワンランク上のインディー映画といった感じで、技術的に洗練されていません。あらすじがそのまま作品になったような(笑)、スジスジしていてパッチワークみたいな場面展開。でも音楽で言えば、自宅録音したローファイサウンドだけど味があるっていうのと同じかと。なんと言っても女優二人が魅力的。

ストーリーはいたって単純で、H度は低いです。でもなんかいいです。最初は旅行のパンフレットを眺めているような妙な気分でしたけど。しかも音楽つき。(笑)

Icts03ネタバレ注意: 私的にわかりにくいところがあったので、あらすじはサイトを参考に多めに。

タラ(右写真右)はロンドンで生活するパレスチナ系ヨルダン人。裕福な家庭に育ったクリスチャンで、何事にも積極的。ヨルダンの首都アンマンに一時帰国して4回目の婚約パーティーに出ています。レイラ(左)はインド系イギリス人でムスリム。自分のセクシュアリティにちょっと疑問を持つ内気な作家志望。タラは3姉妹の、レイラも(たぶん)妹がいる長女で、二人とも伝統的価値観を持つ母親から理想の結婚をとプレッシャーを受けています。

そんなとき共通の男友達アリを通じて二人は出会い、惹かれあうことに。でも常識的な考えを変えられずに挙式のためにヨルダンに帰るタラ。失恋したレイラは自分がゲイと確信を持ってカムアウトしますが・・・。

タラと、その母親ご一行様が短いドラマのなかでヨルダンとロンドンを行き来するのがややこしいです。ヨルダンのシーンにはお屋敷が、ロンドンはテラスハウスが映ります。レイラが出ているシーンはすべてイギリス。

タラ(リサ・レイ) と レイラ(シータル・シェス)(右)
Ictstr2レイラの机のまわりを妹が眺めるシーンがあって、そこにナブラチロワにサラ・ウォーターズの本、kdラングのCDっていうのが笑えました。

また日本人には温度差があるのかもしれませんが、反イスラエルのジョークとか会話がよく出てきて、それは現実味を出すためでもあってすごく政治的というのでもないように感じました。背景としては、ヨルダンは50年ほど前から難民を受け入れてきて、今では国民の7割がパレスチナ系。国は親米路線で民主主義を進めていて、'94年にイスラエルと和平条約を結んでいます。

サリフ監督が最後レイラの本のサイン会で顔を出してるんじゃないかと思うんですが・・・? 名前はAminaと答えているので。監督はこの作品に続いて同じキャストのカップリングで2作目 "The World Unseen"を撮っていて、レイラ役の人がそこではアミナという役名です。こちらがファイナンスの関係で公開が遅れて、2作目が先に公開されたようです。Peace. ピース



フィルム I Can't Think Straight

予告編。

Ictst03・ビデオは削除。
Making (YT動画) 監督・出演者ほかスタッフの話。
YT production site YTのプロダクションサイト
Official site 音は左下方でオフできます。
AfterEllen.com review レビュー
AfterEllen.com メイキング背景記事。
Shamim Sarif 作家・監督のHP
IMDB
Amazon UK    to_OpenSubtitles 英語字幕

ストレートじゃいられない』という邦題で、第18回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 2009で上映されました。

追記:2009/12/07
リサ・レイは2009年6月23日に多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ―Multiple Myeloma(MM))と診断され、現在病と闘っています。
Canada AM Interview TVインタビュー
Lisa Ray Never Stop Fighting ブログ







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Same Sex Parents
映画と音楽を交互に紹介してきましたが、映画がたまっているので多めに。

SameSPa1Same Sex Parents (2001 フランス)
仏題 Des parents pas comme les autres
オススメ度 ★★★★ 4/5

高校生の女の子が、ヘテロである自分のセクシュアリティと親のホモセクシュアリティを通して成長していく姿を描いた、フランスのTV映画。

これは私、けっこう好きです。母親がレズビアンで、当事者だけど主役じゃなくて対象化されているというか、娘の目からどう見えて、どう娘が受け入れていくか伝わってくるところがいいです。

オランプ(右写真右)はボーイフレンドのレオとキスの次に進みそうな段階。ところがクラスメイトのジェラルディン(左)が嫉妬して、オランプの母親がレズだと学校で言いふらします。そのことはうすうす気づいていたけどやはりショックで、母親に確かめようとしても答えてくれないことに苛立つオランプ。小さな町を出て、ゲイの父親が住むパリで暮らしたいと訪ねますが・・・。

両親がともにホモセクシュアルで、双方で望んで子供を作り、父親もときどき娘と過ごしているという設定。母親のマルティーヌが娘を育てていて、恋人で看護婦のドウもいっしょに暮らしています。カムアウトしていないので、近所ではドウはイトコということに。

SSPa3オープンリー・ゲイの父親と娘の関係は良好。オランプはパリに行ったときにレズビアンバーをのぞいたりして、都会と地方の違いを感じ取ったりもします。

同じゲイなのに父親はよくて母親には反発しているオランプがおかしいという意見もあるようです。まあでもそれは、親がヘテロでもゲイでも子供はあんまり親のセックスなんて考えたくないわけで、母親のレズビアンの部分だけ取り出して反発しているわけじゃないと思います。むしろ大事なことが聞けないことや、もっと一般的に、身近にいる母親より遠くにいる父親が優しく見えるというようなことじゃないかと。

オランプにはTVドラマ『アヴィニヨン伝説~秘められた予言~』に出ているルイーズ・モノ。憂鬱そうで、まだ子供っぽさも残っていて、人と違うことが不安だけど自分で考えようとしているティーンを好演。素直で優しい気持ちも見え隠れしているところがいいです。

母親のマルティーヌとオランプ(英訳はオリンピア)
SSPa4実際、このドラマで意地悪なのはジェラルディンくらいで、ボーイフレンドも親友も温かくオランプを見守っているし、ゲイの両親も愛情豊か。

母親が憧れの先生に、「あなたの愛が真実であるかぎり誰を愛するかは問題じゃない」と言われて人生が変わったと、オランプに語るシーンが印象的でした。Peace. ピース

桜 参考
2000年のアメリカの統計では、レズビアンカップルの3分の1、ゲイカップルの5分の1にティーン以下の子供がいると、オプラ・ウィンフリーのサイド番組のようなラジオトークショーで、心理学者が話しています(Oprah & Friends)。
こちらの記事(Raising Children Network)にはオーストラリアのケース、あと大手健康情報サイトのページ(WebMD SSP)でも同性カップルの子育てについての記事があります。

共通しているのは、同性愛の親に育てられた子供たちに異性愛の親の場合と比べて問題は見られないということ。地域社会によっては偏見などで親子にストレスがかかる場合があるということ。ゲイの子供がゲイになるというような俗説は間違っているということです。


フィルム Same Sex Parents

予告編。

母親の恋人ドウ。
SSPa5des parents pas comme les autres1 ~9まで 英語字幕の上にたぶんスペイン語字幕がのっていて見にくいですが、ないよりはましかも。
IMDB
DVD talk review レビュー
Amazon (米)








Affinity
affin1Affinity (2008 UK) 
アフィニティ  オススメ度 ★★★★4/5

"Tipping the Velvet"と違って、これは翻訳本も出ているし、もしかしたら日本でもこれからDVDが出るかもしれません。YTで見た感想は別にして、写真等の掲載で問題があるのなら、ご連絡いただければ削除します。

サラ・ウォーターズの2作目『半身』を映画化したもの。去年の8月にサンフランシスコの映画祭で上映されて、暮れにイギリスでテレビ放送されたようです。

荊[いばら]の城(e.m.)』(2005)を含めて、これで3作彼女の原作のものを見ましたが、これが一番本も読んだほうがいいかもと思いました。細かいところが抜け落ちてる感じがするのと、なにか非常にデリケートな感情を捕らえようとして見えたから。

で、本を買ってみたんですが、今度はリアルに感じられて胸がつまりそうで、もう少しゆっくりできるときに読むことにしました。(笑) なので、映画だけの感想ということで。

19世紀ヴィクトリア朝のロンドン、上流階級の娘マーガレット・プライアは父の死後自分なりの道が少しは開けるかもしれないと、ミルバンク刑務所に慰問に行き始めます。過干渉の母親、弟と結婚してしまった親友へレン、結婚を迫るセオフィラスなどから逃げる意味でも。そこでセリーナ・ドーズという霊媒師の女囚と出会って、はじめは怪しんでいたマーガレットも、不思議なことが起こるうちにセリーナに惹かれていって・・・。

affin2これはハッピーエンドじゃないし、好き嫌いが分かれるかもしれません。私はわりと好きです。主人公の世間ズレしていないピュアな寂しさというか、時代を超えて誰もが人を求めるときに感じるような手探りしている感覚そのものを浮き彫りにしてあります。

トリックの部分は1度じゃわかりにくくて2度見ました。でも謎解きがメインじゃないのは変わらなくて、マーガレットが少しずつセリーナに傾いていく気持ちが、言葉もドラマも少なく、ましてラブシーンもないのにわかるよう気がする、そこがこの映画のいいところじゃないかと。

"Tipping the Velvet"のアンドリュー・デイビスが脚本を書いています。原作と少し変えてあるのかわからないんですが、言葉がかなりそぎ落としてあって、無言のストーリーラインが別にあるような感じです。

affin03ただ映画として考えると、霊媒の話はたぶん本を読んだほうがミステリアスかもしれないと思いました。また、別にラブシーンとかじゃなくても、なにか甘いロマンティックな映像がもう少しほしかったかなと。それとエンディング――最初見たときは本を読んでいないのでもっと膨らましてほしいと思ったんですが、二度目はこれはこれで透明感があっていいかもと思いました。Peace. ピース


Film Affinity

ネタバレ注意!本も映画もまだの方は、2分くらいで止めたほうがいいかも。
映画にぴったりのファンのMV。曲: サラ・マクラクラン - Elsewhere 歌詞

affin5Affinity playlist Parte1~10
Sarah Waters Affinity 作家のサイト
AfterEllen.com レビュー
IMDB
Subtitles 英語字幕
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"Affinity"(2008) (c) Logo





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