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チェイシング・エイミー
ChasingAm1Chasing Amy (1997)  to_IMDb
チェイシング・エイミー オススメ度 ★★★ 3/5

レズビアンに恋したヘテロの男性と、二人の恋に嫉妬する彼の20年来の親友という、マンガ家3人の関係を描くちょっとオフビートな感じの映画。

ケヴィン・スミス監督が26歳のときの作品で、『クラークス』(1994)でサブカルチャーの旗手のようにデビューして、『モール・ラッツ』(1995)ではずして、この3作目で飛躍したと言われています。

これってL 系?って疑問もありますが、バラエティの一環ということで。レズビアンの話は表面的で、基本的に男女の友情から恋愛に発展する、ヤングアダルトの男性側の青春ラブストーリー。セックスの話が多くて、何でもお答えする電話相談のおねえさんみたいなレズビアンってどうなの?(笑)っていう、見ていて居心地悪いところも。

主人公のホールデンは親友のバンキーと人気コミックを共作する漫画家。NYのコミック・フェアでゲイの友人フーパーから同業のアリッサを紹介されます。一目ぼれしたホールデンですが、彼女がレズビアンと知って愕然。でも友達でいたいというアリッサと過ごすうちに、だんだん好きだという気持ちを抑えられなくなって・・・。(詳しいあらすじはこちらを:goo映画)

左から、フーパー、ホールデン、バンキー
ChasingA3評価としては、おくての男性のビタースイートな青春の1ページを切り取っていると絶賛するするものから、"いい男に会えばレズビアンも転向する"という使い古されたテーマを無神経に繰り返しているというフェミニスト的意見まで。

私は、コメディとして笑えるところはあるんですが、男の子チックな映画なので好きも嫌いもないというのが正直なところ・・・。スミス監督は形だけの"politically correct"(政治的に正しい、差別のないこと)をぶち壊すことで、10代~20代の男性に届くものを提供しようとしているんじゃないかと。

ただ気になる点が2つあって、ひとつは、アリッサには男性が知りたがるセックスの解説をする以外あまりレズビアン的なシーンがない点。(キスシーンはあります) グィネヴィア・ターナーがゲスト出演していて、その後の『Lの世界』に通じるようなホモフォビアをぶっ飛ばせっていうか、そういうつもりでセックスの話が出ていると思うんですけどね。でも、保守的な男性との恋愛を中心にしたことで、アリッサは性に開放的な昔ながらのヒロイン像にレズビアンの仮面をかぶせたようになってしまっている。少なくとも彼女とガールフレンドの会話とか、仲のいいL 友とかでリアリティを出さないと、レズビアンにした意味がない感じがします。

もうひとつはセクシュアリティの流動性がテーマという点。監督は、グィネヴィア・ターナーの『GO fish』を見て、男性と付き合ったレズビアンが仲間はずれにされるシーンに触発されたそうで、男女に関わらず個人を見て愛しあえばいいってことだろうし、それはまあ当たり前と思うんですが・・・。セクシュアリティの問題を扱うなら、主人公が何か発見して変わっていかないと説得力がないわけで、ずっと保守的なホールデンよりバンキーを主人公にしたほうが面白かったんじゃないでしょうか。

ChasingAm2
映画『ジョーズ』のパロディで、名誉の負傷を比べ合うシーンが可笑しかった。
(左端の金髪のキム役はバンキー役ジェイソン・リーの妻)
(アリッサ役のジョーイ・ローレン・アダムズは当時スミス監督の恋人)

ジェイ&サイレント・ボブ (右がスミス監督)
ChasingAm4スミス監督は、映画とテレビの監督・脚本・俳優、&漫画家で経営者でポッドキャストの配信もやっている、オタクセンスのマルチプレーヤー。自分の作品に"ジェイ&サイレント・ボブ"のボブとしてカメオ出演していて、この映画ではタイトルの元になった、「つまらない恐怖心のせいで大事な恋人エイミーを失って、いまだに追いかけている」という話を、ホールデンにしています。

'98年に日本では、スミス監督の脚本を小説化して、随所に1、2ページの挿絵的なマンガをはさんだ単行本『チェイシング・エイミー』が出版されています。Peace. ピース



フィルム Chasing Amy

予告編。

ChasingA5Chasing Amy part 1 of 5 編集したものです。
Official site
goo映画 詳しいあらすじ他
Answers. com All movie+Wiki (英)
View Askew Productions スミス監督の制作会社。
Quick Stop Entertainment スミス監督のSModcastの配信。
Chasing Amy review 好意的なレビュー
A feminist critique フェミニストの批判
to_OpenSubtitles 英語字幕   to_Amazon VHS 本

追記:2009/08/07
Review (英) このレビューはバイセクシュアルの気持ちを描いた貴重な映画という評価です。







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