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月の瞳
WNiFaWhen Night Is Falling 月の瞳 (1995 Canada)
これは必見。レズビアン映画の古典です。 オススメ度 ★★★★★ 5/5

あらすじとしては、ミッション系の大学で神話学を教えているカミールが、愛犬の死でショックを受けているところに、ぺトラというサーカスのパフォーマーと出会って生き方を変えていくというもの。 同僚のマーティンとの婚約、 宗教とホモセクシュアリティ、などがテーマに絡みます。

まずはこの映画、美しいです。 どちらの女性もきれいだし、二人のラブシーンも美しい。 サーカスのパフォーマンスも、すっきりした物語の構成も、官能的で幾何学的。 ビジュアルの良さだけでも見る価値じゅうぶん・・・なんですが、ほかにもいい点として、繊細さとオープンな感じが同時に出ていて精神的に豊かです。
 
WNiF2ペット・ロスで振り出しに戻ったようなカミールの世界に、神も恋愛もセックスも、高尚とされていることも下品とされていることもいっぺんに出てきて、彼女は自分の価値観を洗いなおすことになるんですね。

ぺトラに導かれるようにして、カミールはいつのまにか変わっていくんですけど、そのとき戸惑いながらも、あんまりじたばたせずに流れるように変わるってところがわかるような気がするんです。 だって説明のしようがないほうへと引かれていくんですから。

高いところからのカメラの視点が何度も出てきて、世界を全体で捉えなおそうとしているような、あるいは祈りのメタファーのようにも思えます。 ぺトラのことを、

WNiF3She answers a kind of wordless question in me. 

というカミールの台詞があって、直訳すると、「私の中にある言葉にならない問いに、彼女は答えてくれる」というもの。 

これってちょっと神の啓示みたいじゃない、と思うんですが、ぺトラの存在が、カミールの問いと答えに気づかせてくれるというのは、 これはもう二人の そ・の・も・の、じゃないでしょうか。

そしてこのことをマーティンに言おうとしても、結局彼は理解したくないので拒絶します。当然と言えば当然ですが、そこで生まれる亀裂は誰が救うのか、神じゃないとしたら、というところが残るんですね。 セ・ラ・ヴィってところが。

エンディングで流れる "ハレルヤ" という曲が、それぞれの信じる心で人生を賛歌しようよという感じがあっていいです。 あと、アイロンのパフォーマンス、おもしろいです。


フィルム When Night Is Falling

月の瞳 予告編です。

パトリシア・ロゼマ監督はベルイマン監督が好きということで、タイトルも彼の『ファニーとアレクサンデル』からとったということ。 IMDBのUser Commentsのなかに引用のもととなった部分を書いている人がいますので、興味のある方はチェックしてみてください。Peace. ピース

WNiF4WNisF playlist
SneakPeek 1 メイキング ~4まで
IMDB When Night Is Falling
Opensubtitles When night is falling 英語字幕







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コメント

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連休中に…
先日レンタルショップで探しましたが見つけられなかったのですよ。レンタルのユーザーレビューとかでも、「いいよ!」と書かれていておすすめされていたので、あるはずなのですが…。連休中には観たいです。気合い入れ直して探し出します。「Hallelujah」はRufus WainwrightバージョンでTLWの中でも使われていましたね。信仰心薄くても引き込まれてしまいます。それにしてもカナダ産の作品って良いものが多いんでしょうか?
わっくん | URL | 2008/05/01/Thu 01:13 [編集]
Canada LGBT ad
そう言えばカナダ産多いですね、いい作品が多いと人の考え方も変わりますよね。 YouTubeでゲイライツのTVコマーシャルを見たんですが、ゲイもヘテロも夫婦(夫夫、婦婦)の問題は大して変わりませんというのがユーモアがあってよかったです。 Canada LGBT ad で検索。
ルーファスの声いいですよね。なんかこう、もやっとしてるところが。
reka | URL | 2008/05/01/Thu 14:30 [編集]
わっくんさん、発掘を祈ります
初めてコメントします。
ドキドキしながら渋谷でロードショーを観て、Videoを購入(昔なので15,800円!)。景色も映像も綺麗なので、癒しとして時々観返しています。
サーカスの幻想的なシーンがフェリーニ的とも言えますし…。
わっくんさんがレンタルで発掘されることを祈っています、ぜひご覧ください!
kann | URL | 2008/05/08/Thu 22:44 [編集]
>kannさん
こんにちは。15,800円! でも私も、去年YoxTxxで見たあと、通しで見たくて1万円のDVDを購入。しか~し、そのあとvxxhにフルで上がっていたのを見てがっくり。画像もvxxhのほうがきれいでした#$%&@! その後すぐ、それは削除されましたが。

フェリーニですか。何か見たような気もしますが、サーカス団員の格好とか、アヴァンギャルドできれいな感じが、その雰囲気でしょうか。今ウィキペディアで見たら、テーマ的にもどこか通じるものがあるかもしれませんね。
reka | URL | 2008/05/09/Fri 12:47 [編集]
>わっくん
9パーツに分かれていますが、vxohをチェックしてみましょう。(英字幕であればopensubにあります。)

びびらせるつもりはありませんし、ぜひわっくんには発掘のため突進していただきたいのですが、昔これはアダルトのコーナーに置いてあったというのを聞いたことがあります。(笑)あ、今はそんなことないかと・・・。
reka | URL | 2008/05/09/Fri 12:50 [編集]
No title
「月の瞳」がアダルトコーナーにあったのですか!
ラブシーンでアンダーヘアが映るだけなのに。
それとも教授と男の恋人(教授。若いけど)のシーンで、もろ腰の動きがあるからなのか?
純粋なラブストーリーなのに。映倫ったら、無粋ですね。
kann | URL | 2008/05/09/Fri 17:43 [編集]
No title
あ、いえいえ、レンタルビデオ・ショップのせいじゃないかと。彼らも全部見るわけにもいかないでしょうから、パッケージ見て、こりゃポルノだなと決めたんじゃないでしょうか。アダルトコーナーにあったと書いていた人が、たまたま行った店がそうだっただけなのかもしれません。
reka | URL | 2008/05/09/Fri 21:04 [編集]
ア・ダ・ル・トかぁ~
rekaさんアドバイスありがとう。(kannさんも応援イタミイリマスル)いつものレンタル店にはやはりないようで(一応聞いてみた)別なところで捜したんだけどやはり見つからなーい。家の近くなので、アダルトコーナーで血眼になっている姿はちょっと…。会社の近くで再トライします!
ところで…無知な私にもっと愛の手をっ!「vxoh」ってなに?検索したら、シャチが跳ねてる写真ののったサイトにいきました。完全に迷子です(ToT)
わっくん | URL | 2008/05/10/Sat 02:58 [編集]
>わっくん
あ、ごめんなさい。 vxohはヴィオ V ・E・O・Hのこと(・は取ってね)。

日本で発売されそうもないものや(DEBSのショートフィルムとか)、月の瞳のように高くて買いにくいうえに、借りるのも難しいものは、どこにあるか書いてもいいかなあと思って・・・ 

動画サイトについてさっき書いてたんだけど、文字ばっかりで何書いているのかわかんなかったから、削除しちゃった。とにかくYouTxxとVexhはチェックしてみてください。私の書いたものはどちらかに上がってる可能性が高いですから。(削除されてるかもしれないけど)
reka | URL | 2008/05/10/Sat 21:49 [編集]
hola!
本当に、古いスレに、レスしちゃって、ごめんなさい。ココ知ったの最近なんで、許して下さい。

月の瞳,2002年12月に、DVD買って観ました。(因みに、価格は4700円でした)

月の瞳って邦題が、凄く気に入っています。言葉としても、とても好きです。
あっ、作品も好きだし、お気に(入り)しております。
この監督の、「私は人魚の歌を聞いた」も、見たけど、そっちは・・・でした。
《手法なんだろうけど、私には、演出っていうより、逃げてるとしか、思えないラブシーンだったから》
Lo_amo | URL | 2009/09/27/Sun 00:33 [編集]
Re: hola!
いえいえ、どこに書いていただいてもいいです。気にしないでください。
これを書いたころは時間があったんですが、今は忙しくて余裕がないのでさぼり気味。
『私は人魚の歌を聴いた』はちらっとYTで見て、後でゆっくり見ようというリストに入っています。
ちなみに今アップされているのはここ:IHTMS Part1/9 画像がきれいです。
ttp://www.youtube.com/watch?v=SeJ3m3ufDHQ
reka | URL | 2009/09/28/Mon 08:58 [編集]
月の瞳
月の瞳1995年となっていますが、私はこれを1987年くらいに見た記憶があるのですが。ゲイアンドレスビアンの映画祭で、そういえばカナダ人のカップルに情報をもらいました。何故出かけたかというと、歌手のBarbaraが出演しているBejartの映画が上映されるとのことだったので。「ベニスに死す」でなく「ベニスに生まれて」というタイトルでした。ジョルジュ・ドンも当然でていました。
だから月の瞳は、偶然ついでに見たのです。とても印象に残る映画でしたが、今となってはほとんど覚えていません。今じゃ、これが古典なのですか。私にとっての古典はヴィオレット・ルデュック原作のこれです。
http://www.weblio.jp/content/%E5%A5%B3%E3%81%A8%E5%A5%B3

もう一年以上更新がないので、心配しています。また書ける状況が復活してその気になったら、更新お願いします。時間や体調やら、状況やら、更新を阻むことはいろいろありますから、決して無理はしないでね。
Bruxelles | URL | 2011/09/13/Tue 05:40 [編集]
Re: 月の瞳
ご心配かけてすみません。いまはただ映画を見たり何かを書くモードになれず、精神的なことから遠ざかっている感じです。
「月の瞳」ですが、1995年発表じゃないかと・・・。監督・脚本のPatricia Rozemaは1987年には「私は人魚の歌を聞いた」で世界的注目を集めたようです。goo映画の「月の瞳」では1966年作になってますが、監督が1958年生まれなのでそれはないと思います。
「Therese and Isabelle」はYouTubeでトレーラーを見ました。まさしくクラシックですね。「月の瞳」はロマンティックで映像もきれいで程よく軽やかなので、"気分よく見られるレズビアン映画といえばこれ"、という意味で古典じゃないかと思います。
reka | URL | 2011/09/16/Fri 02:13 [編集]
お返事有難うございました
月の瞳、多分私の勘違いですね。
いろいろ関連事項を思い出して、確信しました。
ご指摘ありがとうございました。
人間の記憶はあいまいなので、記録が必要なんですね。
現在私においては、過去がほとんど等距離になってしまっています。
Bruxelles | URL | 2011/09/18/Sun 05:37 [編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
| | 2014/03/24/Mon 01:04 [編集]

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