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Nothing Else Matters (Was am Ende zählt)
WAEZahl1Nothing Else Matters (映画祭タイトル) to_IMDb
原題:Was am Ende zählt (2007 ドイツ)  
オススメ度 ★★★★☆ 4.5/5

社会のセイフティーネットから滑り落ちそうな10代の二人の少女が、お互いに出会って初めて愛を知る姿を描いた秀作。ユリア・フォン・ハインツという監督の長編デビュー作です。

久しぶりにじわっと感動的な映画を見ました。この子たちが10代で抱えている寂しさや不安を思うと・・・涙 。暗そうに見えますが、同じドイツ映画の『異国の肌』とか『4分間のピアニスト』のようなシビアな暗さはないです。主人公たちがわかる範囲を淡々と描いていて、大人になってわかるような意味付けがしてないので重くない。テーマ曲が優しいめのシャンソンですし。どんな境遇でも知恵を使ってたくましく生きる姿がいいし、エンディングがいいので、彼女たちの立場になって最後まで見れば必ず見てよかったと思える作品。

カーラとルーシー(右)
WaAEZ2リヨンでファッションの勉強をしようと家出したカーラは、ベルリン駅でスリに遭って、父親から盗んできたお金もなにもかも失います。去年15歳で母親を亡くしていて、父親は飲んだくれ。戻りたくないので警察にも行けません。駅前で会ったリコという男に、一晩のセックスと引き換えに仕事をもらい、船をバーに改装するのを手伝ってお金を稼ぐことに。それが6月。いっぽうルーシーはリコの元で働いていて船で寝泊りしている孤児。ドラッグ更正施設から兄のミヒャエルが出てきます。

同世代の女の子二人はすぐに打ち解けて、船上暮らしに加わったカーラをしだいに好きになっていくルーシー。でも10月には、カーラが妊娠していて合法的な堕胎には遅すぎるのがわかります。ルーシーは自分の保険を使って子供を産むようにカーラを説得して、二人で計画を立てますが・・・。

WaAEZ56月からの1年間を描いていて時間の流れが感じられるのがいいです。ただ、リコがドラッグディーラーだとか、ソーシャルワーカーのディートマルの仕事とか、セリフ以外のシーンがないので背景が少し気になる人もいるかもしれません。

私としては、この映画のそういう部分も含めて、ひとつのスタイルと言ってもいいのかなと思うんですが。エンタテイメントのポイントを洗いなおして変えているような感じで。 "Supervoksen"にもそういうところを感じたんですけどね・・・。

これはLGBTの映画祭などでも評価されていて、先月、2009年ドイツ映画賞の青少年部門賞を受賞しています。ハインツ監督はこれの元になる短編 "ルーシー&ヴェラ" を2003年に撮っていて、ルーシー役はそのときと同じ役者。こういう地味めの作品を丁寧に作る制作者や役者は素晴らしいなと思います。

またラブシーンがなかったり普遍的なことを扱っていると、レズビアン映画じゃないと感じる頭を切り替えるのにもいい映画です。ここには互いにケアしあう気持ちもあるし、パターン的じゃないだけでラブストーリーもある。英題のように、それさえあればほかはどうでもいいって思えるような絆がここにはあります。Peace. ピース

WaAEZ3

Je ne sais comment (テーマ曲) この映画の写真を使ったファンのMV。 歌手はElke Brauweiler。


Film Nothing Else Matters (Was am Ende zählt)

予告編。短い。字幕もない・・・。

WAEZahl4・ビデオは削除
credo: film プロダクションサイト (英)
Filmportal ドイツの映画データサイト (英)
Julia von Heinz 上のサイトのハインツ監督紹介ページ (英)
[Wiki] ドイツ語
Julia von Heinz Interview pdfファイル 3ページに映画製作についての監督のインタビュー
Review 個人(?)のブログでレビュー (英)
to_Amazon (独)    to_Amazon (米)








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